
平成時代が終わり、2019年5月1日からは新元号の「令和時代」に突入!
この新元号の出典元の原文や、由来の現代語訳が気になりますね。
今回は「令和の現代語訳や出典の原文は?万葉集第5巻32首「梅花の歌」序文!」と題してご紹介していきます。
令和の由来!出典は万葉集の梅の花5巻32首!原文は?
▼角川ソフィア文庫の「新版 万葉集(現代語訳付き)」による原文をご紹介します。
天平二年の正月の十三日に、師老の宅に萃まりて、宴会を申ぶ。
時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。
梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾く、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封ぢらえて林に迷ふ。
庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。
ここに、天を蓋にし地を坐にし、膝を促け觴を飛ばす。
言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然自ら放し、快然自ら足る。
もし翰苑にあらずは、何をもちてか情を述べむ。
詩に落梅の篇を紀す、古今それ何ぞ異ならむ。
よろしく園梅を賦して、いささかに短詠を成すべし。
出典:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5ca197bae4b0474c08d0c3c0
およそ4500首あまりの歌が収められています。
万葉集は日本の長い歴史を象徴していて、奈良時代とそれ以前に、皇族から農民まで幅広く親しまれた詠まれた歌の集大成。
日本の美しい四季折々の景色や風景、表現などが万葉集には詰まっていて、引用されています。
万葉集の歌人は、額田王、柿本人麻呂、山部赤人、大伴家持など、天皇や貴族、宮廷歌人が名を連ねています。
その一方で、作者不詳の防人や農民などさまざまな身分の人の歌も含まれています。
「令和」の出典である万葉集の記述は「時に初春の令月、気淑く風和ぐ」ですが、令月は陰暦2月の異称とともに「何事をするにもよい月。めでたい月。」を表しており、「穏やかで幸福な世が始まること」を祈念する元号であると考えられますね。
— まとめ管理人 (@1059kanri) April 1, 2019
令和(れいわ)「梅花の歌」序文の現代語訳や意味は?
出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花の歌三十二首の序文」。
しかし古すぎて意味が分からない方もいらっしゃると思います。
▼どんな文章なのか、角川ソフィア文庫の「新版 万葉集(現代語訳付き)」から現代語訳をご紹介!
天平2年の正月の13日、師老(大伴旅人・おおとものたびと)の邸宅(太宰府)に集まって宴会を行った。
折しも、初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる。
梅は佳人の鏡前の白粉のように咲いているし、蘭は貴人の飾り袋の香にように匂っている。
そればかりか、明け方の山の峰には雲が行き来して、松は雲の薄絹をまとって蓋をさしかけたようであり、夕方の山洞には霧が湧き起こり、鳥は霧の帳に閉じこめられながら林に飛び交っている。
庭には春に生まれた蝶がひらひら舞い、空には秋に来た雁が帰って行く。
そこで一同、天を屋根とし、地を座席とし、膝を近づけて盃をめぐらせる。
一座の者みな恍惚として言を忘れ、雲霞の彼方に向かって、胸襟を開く。
心は淡々としてただ自在、思いは快然としてただ満ち足りている。
ああ文筆によるのでなければ、どうしてこの心を述べ尽くすことができよう。
漢詩にも落梅の作がある。昔も今も何の違いがあろうぞ。
さあ、この園梅を題として、しばし倭の歌を詠むがよい。
出典:新版 万葉集 一 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
安倍晋三首相は、新元号「令和」に込めた意味について、こう語っています。
新元号の令和(れいわ)に込められた思い、素敵ですね!
まとめ
今回は「令和の現代語訳や出典の原文は?万葉集第5巻32首「梅花の歌」序文!」と題してご紹介しました!
いかがでしたでしょうか。
これからの令和の時代がより良い時代になるように、日本国民一人ひとりが意識して良い社会を築いていきたいですね。