最近テレビ番組などで、長い髪を何年も伸ばし続けていた人がある日突然髪をバッサリと切ってしまったというドキュメンタリーを放送していることがあります。
これは何故でしょうか?
もちろん、髪を切る理由には人それぞれありますが、長かった髪の毛を切る時には「ヘアドネーション」という目的のケースもあります。
髪の毛の寄付のことをヘアドネーションと言いますが、この方法や、実際に寄付することができる長さはどのような感じなのでしょうか?
その他、白髪・くせ毛でも大丈夫なのかどうかも気になるところですよね。
そこでここでは、ヘアドネーションの方法や長さ、白髪やくせ毛でも大丈夫なのかについてご紹介していきます。
ヘアドネーションって何?
ヘアドネーションという言葉を、少し分解してみましょう。
- ヘアー:髪の毛
- ドネーション:寄付
ヘアドネーションでは、長かった髪の毛を切りヘアドネーションを実施している事務局などに送付することで、ウィッグを作ってもらうことができるのです。
ちなみにウィッグはかつらのことで、人の髪の毛で作ることができます。
ヘアドネーションの使い道について
ヘアドネーションをされた髪の毛は、様々な病気や事情などで髪の毛を失ってしまった人に対して、かつらをプレゼントするための活動です。
元々海外でもこのような活動が盛んに行われていましたが、最近は日本国内でもヘアドネーションの輪が広まりつつあります。
ちなみに、このヘアドネーションをする際に使う髪の毛ですが、「31cm以上の長さがあること」というの条件にしているところがほとんどです。
やはり長い髪の毛でなければかつらを作ることが難しく、基本的には31cm以上の髪の長さを持つ人が、ヘアドネーションを行うことになります。
この条件があることによって、ヘアドネーションをするために髪の毛を伸ばしているという人が現れ始めているわけです。
ヘアドネーションの方法は?
基本的にヘアドネーションは、ヘアドネーションに対応している美容室などで行うのが良いでしょう。
やはりせっかくカットした髪の毛もドネーションの条件にマッチしていないと使うことができませんから、賛同美容室でプロの手によって髪の毛を切るのが一番というわけです。
ちなみに、賛同美容室についてはヘアドネーションの公式サイトなどから確認することが可能となっています。
まずはヘアドネーションを行うことができる美容室に依頼をして、プロの手によって髪の毛を切ってもらいましょう。
もちろんカットした後についてはプロの手によって、不自然にならないようにカットや仕上げを施してもらうことができます。
後は、ヘアドネーションの事務局に髪の毛を送るだけです。
ヘアドネーションのQ&A
ヘアドネーションに興味があるという人でも、自分の髪の毛が果たしてドネーションに適しているかどうかわからない!ということもあるのではないでしょうか。
そこでここでは、ヘアドネーションができるかどうかなどに関してQ&A形式でお答えしていきます。
最初の疑問として、
- 髪の毛が30cmに満たない場合はどうしよう?
というものがあります。
基本的に髪の毛は30cm以上というのが原則になっていますので、ヘアドネーションが可能になるまで髪の毛を伸ばし続けることを努力しましょう。
31cm以上の長さということですが、あまりぐいぐいと引っ張ってギリギリで31センチ!ということだとヘアドネーションができないケースがほとんどですし、そもそもヘアドネーションをした後に丸坊主になってしまいますから、ヘアドネーションをする際には、30cmくらいの髪の長さ+髪の毛を切った後にあなた自身が必要な髪の毛の長さになってから申し込みをするようにしましょう。
- くせ毛でも大丈夫?
くせ毛も、よほどダメージの蓄積している髪の毛だと難しい部分がありますが、基本的に問題なくヘアドネーションは可能です。
ただし、くせ毛は必ず伸ばした状態で計測するようにしましょう。
また、切り口は輪ゴムできちんとまとめてバラバラにならないようにしましょう。
- ダメージヘアでも大丈夫?
これは少し注意が必要です。
ダメージヘアの場合はヘアドネーションに使えないケースもあるので、その場合はトリートメントなどをしてきちんとダメージ補修をしてからヘアドネーションに申し込むのがベストです。
心配な場合は、やはり賛同美容室にお願いをしてヘアドネーションできるような状態かどうかも合わせてチェックすると良いでしょう。
また、引っ張るとゴムのように髪の毛が伸びてプチンと切れてしまうような状態だと、ヘアドネーションとしては難しいものがあると覚えておきましょう。
まとめ
このように、最近は髪の毛の寄付・つまりヘアドネーションも日本国内でその支援の輪が広がりつつあります。
病気の人や事情があって髪の毛を失ってしまった人に対してウィッグを提供できるという非常に社会的意義のある行動ですが、このヘアドネーションはある程度の髪の毛の長さがあること、という条件をクリアしていれば基本的には可能となっています。
ぜひ奉仕の精神で気になる方は行ってみてください。
少しでも参考になればうれしいです。